成長をとことん待つ

私達は決して焦らず ご本人の成長を見守ります。

グループホーム友では、入居前・入居後のアセスメントを重視し、ご本人の「できる部分」「できそうな部分」「できにくい部分」を関係機関のみなさまと共有し、利用者様の意思を尊重したうえで、自己決定していただけるよう職員全員で成長を見守ります。

「できる部分」のアセスメント共有で重度障害者(知的・精神)の受け入れを可能に

  • サービス管理責任者 福田丁三(ふくだていぞう)
  • 1956年生まれ/2011年2月入社
  • 精神保健福祉士・社会福祉士

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-まずは、簡単な自己紹介をお願いします。

福田) グループホーム友(以下、友)でサービス管理責任者をしている福田丁三です。ラファミド八王子というグループホームの新ユニットとして友が誕生したのが2014年8月。そのオープン時からサービス管理責任者をやらせてもらってます。

-続いて、サービス管理責任者としての役割や仕事の内容を教えてください。

福田) 利用者様をどのように支援するか、個別支援計画を立てています。
その計画をもとにして、職員に利用者様への関わり方を示し、チームとして支援の質を向上させていく役割を担っています。

-新規入居時の対応もあると思うのですが、アセスメントはどのように行っているのでしょうか?

福田) だいたい大きくわけて次の4つの段階をへてアセスメントをしています。

  1. まず、相談支援事業所、障害福祉課等からのエントリーシートを確認します。 
  2. 見学はいつでもOKなので、その際に本人や関係者との話し合いから情報を収集し、利用の目的を確認します。
  3. それから体験のスケジュールを調整し、対応方法やどの部分を観察するか職員間で共有しておきます。
    (メインになるのは、生活面とコミュニケーションの面です)
  4. 体験泊後チームでアセスメント会議をします。

-ご本人が入居する前に生活している居宅や施設にも訪問すると聞いていますが、本当ですか?

福田) はい、本当ですよ(笑)
入居依頼元の関係機関から情報をいただき、基本的にはグループホームの見学の前にご本人に会いに行きます。それまで生活してきた障害者支援施設や居宅、日中活動先等を訪ねます。そこでご本人の能力を観察します。またその際、事業所の見学もさせていただきます。事業所の支援方針によってご本人の「できる部分」の見立てが変わる場合もあるので重要だと考えています。

-アセスメントなどを通じて入居をお断りする場合もありますか?

福田) はい、残念ながら。ご本人はもちろん、他の利用者様に対しても安心・安全が担保できないという判断に至った場合は入居をお断りする場合があります。夜間居室で過ごせない人、無断外出を繰り返す人は基本的にお断りさせていただいています。その他、医療的行為(糖尿病のインスリン注射等)が必要な人や車いすが必要な人についても対応ができていません。

-友はラファミド八王子(主に軽度から中度の精神障害者を受け入れているグループホーム)の中で、知的・精神・またはその重複の障害をもつ中度から重度の人を受け入れているユニットですよね。なぜ重度の障害をもつ人を受け入れることができるのでしょうか?

福田) 以前、私が重度の知的障害をもつ人を対象とした入所更生施設で10年ほど働いていたことが1つの理由になると思います。ですが、発達障害の1つであるASD(=自閉症スペクトラム障害)に特化した研修に力を入れていることがもっと大きいですね。運営主体である社会福祉法人SHIPでは、支援の質の向上を図るための内部研修を実施していますし、外部研修にも参加し、参加した職員が他の職員に講習するなど、チームで共有することを心がけています。具体的には、ASDの障害特性(感情を読み取ることが苦手)や学習スタイル(視覚優位で目からの情報を頼りにする)などをはじめ、面談技術の方法、移動外出時の支援のポイント等を学んでいます。そして、入居前に事例検討を実施し、「できる部分」「できそうな部分」「できにくい部分」を職員や関係機関のみなさまと真摯に話し合って、受け入れる際の課題を確認し対応を事前に決めて、安心して入居ができるように準備しています。

-最後に友の課題や今後の方向性について聞かせてください。

福田) ASD(=自閉症スペクトラム障害)をもつ人に対するアプローチの中に「構造化支援」というものがあります。2017年度は衛生観念をテーマに歯磨きを利用者様と職員の全員で取り組んできました。2018年度はひげそりを共通目標として、利用者様の自発的な動作を増やし成長を促すことができればと考えています。

このインタビューだけでグループホーム友の支援内容をご理解いただくのは難しいかと思います。随時、見学や体験を受けつけておりますので、お気軽にご連絡ください。

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「自分で決めて自分でできる」を大事に

  • 世話人 妹尾将吾
  • 1986年生まれ/2014年8月入社
  • 精神保健福祉士

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-まずは、簡単な自己紹介をお願いします。

妹尾) グループホーム友(以下、友)で世話人をしている妹尾省吾です。2015年3月から配属になったので、3年ほど友を担当しています。

-続いて、友での役割や仕事の内容を教えてください。

妹尾) 生活の見守り、生活行為の介助、生活記録の作成、利用者様の面談、事務手続きサポートなどをしています。

-生活行為の介助を具体的に説明してもらえますか?

妹尾) まず入浴介助、歯磨き、洗濯、居室の掃除、買い物同行、通院同行、服薬のサポート、電話をかける際のサポートなどもあります。

-生活行為の介助と言っても幅が広いですね。妹尾さんは、友に異動する前まで重度障害者の支援は未経験だったと聞いていますが、戸惑うことはありませんでしたか?

妹尾) もちろん、はじめの頃は戸惑うことが多かったです。

  1. 重度ユニットである友2の利用者様のほとんどが発語がなく、音声言語をコミュニケーション手段として持っていらっしゃらなかったこと。
  2. 時として他害行為をする利用者様が数人いらっしゃったこと。

この2つが特に難しいポイントでした。

-発語がないとすると、どのような方法でコミュニケーションをとるのでしょう?

妹尾) 声を出す利用者様はいても言葉にはなっていないので、意思表示として手を払いのけたり、独特なジェスチャーを持っています。NOの時は手を振る、YESの時は胸の中心を人差し指でなぞるといった具合です。
(ちなみに、中度ユニットの友1の利用者様は会話ができる方が多く、難しい方でも単語でやり取りすることができ、女性ユニットの友3の利用者様とのコミュニケーションは職員とほとんど変わりありません)

-言語コミュニケーションが難しい利用者様に対して支援の基本理念である「できる部分を増やす」というのは難しくないですか?

妹尾) その点に関して自分の場合は、発語のない利用者様の意思表示をある程度くみ取りながら支援しています。広告を指でちぎることが好きな利用者様が急にあたりを見回しはじめた際に「何か欲しいものがあるのかな?」と実際に身のまわりにある物を順番に見せて、はさみを見せた時に「それだ」ということもありました。もちろん、直感みたいなものも大事ですが、経験からくるものや先輩から学んだことで意思表示をくみ取りやすくなりましたね。

-「経験からくるもの」で意思表示をくみ取りやすくなったというのは、具体的にどういうことなのでしょう?

妹尾) 例をあげて説明すると、重度の方で動作がすごくゆっくりな利用者様がいます。その方は歩くのもゆっくりなのですが、衣服のボタンやチャックの動作もすごくゆっくりなんですね。正直に言うと、友にきたばかりで経験の少なかった頃は、チャックをあげるのに時間がかかるのを見て、すぐさまご本人のかわりにチャックをあげたりしていました。
ですが、今ならよく分かるんですけど、それはご本人のできる部分を勝手に先回りしているのであって、例えゆっくりでもこちらがとことん待つことさえできれば、ご本人のできる部分というのがちゃんと見えてきます。ですから、まずはしっかりと待って、利用者様を観察することができれば、意思表示もくみ取ることができますし、ご本人のできる部分を増やすことにも自然とつながっていきます。

-さらに、「先輩から学んだこと」とはどんなことですか?

妹尾) それは、とあるアプローチを利用者様に試みた際に3か月くらい粘ったつもりだったんですが、自分としてはまったく効果がでなくて途中であきらめたことがあったんですね。すると、当時の先輩から「3か月で効果あがらないじゃなくて、3年やっても効果あがらないけど、それでもずっとやり続けるくらいの覚悟が必要だよ」と諭されました。正直「まじか」と思いましたが、そのアドバイスのおかげで重度障害に対する理解を深めることにつながり、支援方法や価値観もかなり変わりました。

-妹尾さん自身も友を通じて成長したんですね(笑)

妹尾) はい、確かにそうです。生活行為の介助をとってみても、一つひとつを職員が先まわりするのではなく、できる限りご本人の意思を尊重し、自己決定をしていただくようにしています。仮にできないことがあるとしたら、言葉、ジェスチャー、写真、絵カードなどで方法をお伝えし、それでも難しい場合は私達が見本を見せ、時に手を添えてと段階を経てご本人の「できる部分」を見極めつつ、それを摘み取るのではなく、伸ばせるように支援しています。QOL(生活の質)という意味では、「自分で決めて、自分でできる」というのが重要な要素だと思いますが、友ではそこをすごく大事にして支援しています。こんな風に考えらえるようになるとは3年前の自分には想像もできませんでした。

このインタビューだけでグループホーム友の支援内容をご理解いただくのは難しいかと思います。
随時、見学や体験を受けつけておりますので、お気軽にご連絡ください。

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