強迫性障害を持つ女性利用者様からの相談事例「不安から自信へ」
こんにちわ、グループホーム友の水野です。
今回は、女性利用者様のお小遣いについてお話しします。
この利用者様は、自立(洗濯・掃除・買い物など)がある程度できる方になります。
利用者様について
この利用者様は今まで1週間分のお小遣いを渡して、やりくりしていました。
強迫性概念が強く、不安が大きくなることもある。
自分のペースを守りたい傾向にあります。
理由を探る
利用者様に、なぜ1週間分のお小遣いなのかと聞きました。
「お金を持ちすぎると不安になってしまう」
「以前は2週間分のお金を管理していたけど、お金の間違いが多くなったり、沢山持っていて不安が大きくなってしまった」とのこと。
その結果、精神的に不安定な時期が多くなってしまったとのことでした。
間違えたら、職員から怒られるんじゃないかと心配したり、お金を沢山持ったら使ってしまうのではと不安になったり、失敗を繰り返してしまったようです。怒るような職員はいませんけどね(笑)
お金の使い道を知ろう!
まずは、原因だとわかったことを解消することが大事です。
1ヶ月の収支表を本人と作成しました。生活に必要な部分や、余暇で使うお金を収支表に書いていきます。
初めはわからないので職員と一緒に確認しながら金額を記入していきます。
本人からは「お金のことを知るきっかけになり嬉しかった」と言われました。
また、余暇で使うお金のお小遣い帳を購入してもらいました。
これからの生活で記入が必要になるので、生活介護 笑 に協力を頼み、日中活動時間で課題として取り組んでもらえるようにしました。
お小遣い帳の金額記入は、レシートを持参して利用者様が記入後に職員が確認することになりました。
環境を作っていく!
1ヶ月の収支計算やお小遣い帳が安定してきたので、2週間分のお金を持てるのか挑戦したらどうかと思いました。
そのためには、利用者様からやってみたいという気持ちにならなければ始められません。
挑戦した結果、失敗しても大丈夫と何度も話し、2週間分から始めませんかと提案しました。あせらずに考えていきませんかとも話しました。
面談で気持ちとどこが不安になるのかを聞かせてほしいと話しました。不安なことは面談時に聞き、説明をしました。
話し合いを2ヶ月程続けると、本人から2週間分をやってみようかなと話しがありました。
体験を積み重ねる!
利用者様からやってみたいと話があったので、始める日を決めました。
2週間分の金額を収支表で見て、お金を渡します。
都度、面談時に経過を聞き、残っているお金と今の気持ちを確認します。
体験を2ヶ月程積み重ねると、不安だった表情も少しづつ変化していきました。
初めは緊張したと話していましたが、だんだんお金の相談も少なくなっていきました。
利用者様の現在!
お金を沢山持つのが心配だと言われてましたが、不安なことを話しあい体験を積み重ねた結果、現在では1ヶ月分のお小遣いを管理できるようになりました。
また、利用者様本人の余暇用の通帳を作成して管理するようになりました。
利用者様の少しずつ成長していく姿を実感できました。
グループホーム友では、感染症対策を実施しています。
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男女1名ずつの入居募集をしています。
男性は、支援区分5・6対象、知的障害者の方。
女性は、一定程度の自立して生活ができる方。
(例:おひとりで買い物ができる方)
女性専用、単身アパートタイプになります。
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