服を畳んでみよう! 感覚を伝えるのって難しい・・・
みなさん、こんにちわ。
グループホーム友 世話人水野です。
寒さが身に染みるシーズンになってきましたね。みなさん体調はいかがでしょうか?
私は風邪やコロナに気を付けるために、外出後に必ずうがいと手洗いをしています。(基本的なことですけどね)
東京都あきる野市にあるグループホーム友は、障がい者「知的・自閉症」の方々が多く入居しています。
今回は、「とある利用者様の洗濯物について」をお伝えします。
利用者様はどんな方
言葉なら、日常で使う言葉(トイレやごはん等)は、1~2単語程度なら伝わっているかなぐらいです。
コミュニケーションは、基本的に絵カードを使っています。
ADL(日常生活動作)は、殆どの事ができています。
時間の概念がないので、何かをしようとするときも始まりがわからないです。
手先は器用です。紙の端を合わせて綺麗に折ったりできています。
それ以外にも、指のささくれを剥いてしまう事があります。
※そのままにはしていないですよ!皮膚科で塗布薬をもらい処置しています。
ある程度の日常の言葉や動作ができるのに、洗濯物の支援って何が必要なの?
まず、状況としては利用者様の居室で洗濯物を干しています。
手先は器用で洗濯物を畳むことはできています。
洗濯物をタンスに入れることもできています。
では、何の支援が必要なのかというと…。
実は、洗濯物が濡れていても畳んでしまい、タンスに入れてしまう事です!
これが問題なのは、服が濡れていると他の乾いている服も塗れてしまったり、タンスの中がカビてしまうからです(><)
それなら、利用者様の居室で洗濯物を干さなきゃいいじゃないかと思った方は沢山いると思います。
その通りなんですが、利用者様は1階に10名いらっしゃいます。
全員分の洗濯物を干すスペースがないんです(´;ω;`)ウゥゥ。その為、洗濯物を各居室で干している状態になっています。
どうしよう・・・
濡れているのと濡れていない服を触ってもらい、違いがわかるのかを試しました。
結果は、違いがわからず服を両方とも畳んでしまいました。
もしかしたら、塗れている感覚があっても、出された服を全部畳みたくなってしまうのかもしれません。
(始まりがわからないということは、終わりもわからないかも)。
うーん、どうしよう・・・
こういう時は、まず周りに相談しよう!
サービス管理責任者から「濡れているや乾いているは、感覚的なものだから違いがわかるのかの判断は難しいよね。
だったら、難しいことに取り組むより、今できている事だけに着目して支援したらどうかな」
そうです、その通りです。焦ってすっかり見落としていました(><)
できる部分を伸ばす事が、失敗を少なくして利用者様の自尊心を高めることに繋がる事だと。
できる部分を伸ばそう!
できている部分は・・・「綺麗に畳むことができている」
左の写真は、利用者様の居室の写真の一部です。
机の横に、白い籠を用意しました。
職員が、その籠に乾いている服を入れることにしました。
服を畳むのは、
この籠の中に入っている服だけと、視覚的にわかりやすくしました。
利用者様に、実際にやってもらいました。
職員が籠を指差すと、机の上に服を持っていき畳みます。
畳んだ服も、タンスに持っていきいれることができました。
一連の流れができ、利用者様のできる部分が増えました。
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