映画「レインマン」から学ぶ自閉症
こんにちは。グループホーム友(あきる野市)、世話人の岸です。
私は映画鑑賞が趣味で、
毎年100本以上の作品を見ることを目標にしています。
映画はストーリーを楽しむだけでなく、
新たな知識を得るのも魅力のひとつですね。
そこで今回は、私が「自閉症」を学ぶきっかけとなった
「レインマン」という作品を紹介したいと思います。
ぜひ皆さんにもご覧いただきたいのでネタバレを含まずにお話します。
「 レインマン」のあらすじ
ロサンゼルスでディーラーを営むチャーリーは借金を抱えていました。
彼は音信不通だった父が亡くなったことを知り、
葬儀へ出席するため故郷へ帰ります。
その後、チャーリーは父が残した遺産を借金の返済に充てようと考えました。
しかし、遺言書にはある匿名の人物に遺産が渡ることを知るです。
彼はあらゆる手を使って父が誰に遺産を相続するのかを突き止めます。
それは1度も会ったことのないレイモンドという生き別れの兄だったのです。
自閉症を抱えるレイモンドは病院で過ごしていましたが、
チャーリーは兄を強引に連れ出して遺産を手に入れようとするのでした。
「 3つ組の障害」って?
自閉症の方はある3つの特徴を持っています。
これは「3つ組みの障害」と呼ばれるものです。
この作品ではそれがとてもリアルに描かれています。
その特徴を実際のレイモンドの行動を例にお話ししていきます。
①対人関係の難しさ
彼は横断歩道を渡りきる前に信号が赤になってしまい、
その場で立ち止まってしまいます。
通行する車にクラクションを鳴らされても立ち尽くすだけでした。
場の空気を読むことが苦手で
運転手が「どいてほしい」と思う気持ちを理解できないので、
こういった行動に出てしまうのです。
②コミュニケーションの難しさ
レイモンドは何か質問されても「わからない」と言ったり、
言葉をオウム返ししたりしています。
これは言葉をきちんと理解していないことが影響して、
この様な行動に出てしまうのです。
③想像力の難しさ
レイモンドは月曜にペパロニピザ、
水曜日は魚のフライを食べることが習慣化していました。
作中では違うメニューをチャーリーから
提案されても強く拒否しています。
これは物事の想像ができないため、
変化に弱いという特性から現れる行動です。
ここまでレイモンドのエピソードを交えて話しましたが
実は彼には物凄い才能があり、それが映画の後半で明らかになっていきます。
予想だにしない展開もたくさんあるので、
ぜひご覧になってください。
あたたかい社会にするために
私は障がい者支援をするにあたり、
この作品がとても参考になりました。
人は自分の「わからないこと」に対しては
どうしても偏見を抱いてしまう生き物です。
チャーリーも初めは疑念を抱いていましたが、
だんだん自閉症に対して理解を深めていきます。
まずは「知る」ことから始める。
それが誰もが生きやすい世界を作り出す第一歩ではないでしょうか。
現在、グループホーム友(あきる野市)では男性1名の入居者を募集しています。
障害支援区分5・6の方で、知的・自閉傾向のある成人の方が対象です。
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