日頃の訓練で防災意識を高める心がけ
皆さんこんにちは、
東京都あきる野市で重度知的障がい者のグループホームにて世話人をしている小笠原です。5月も終わりを迎えますが、強まる日差しに夏の訪れを感じる今日この頃、いかがお過ごしでしょうか。
この度利用者様を預かるグループホームでは、もしもの時に備えて万全の体制をとっておくことが必要ですので、半年毎に行っている避難訓練を実施しました。
実施日時:2024/5/15(水) 実施時間:15:30~ 避難想定者は21名 職員は9名 出火場所は2棟キッチンから火災発生の想定です。
2棟からの火災なので、2階の利用者様から避難を行わなければいけません。
【避難訓練開始】
利用者様には告知をしないで、本番さながらの訓練を開始します。 「火事です!」、「避難してください!」
① 2棟職員へ避難指示を出し、連携をとって非常口から利用者様を駐車場に誘導します。
② 消防署へ通報(訓練のため通報は想定)
③ 1階へ降り、責任者へ火災発生の報告→1棟、3棟に避難指示を出します。
④ 避難場所が駐車場とは限らないので、車椅子を準備します。
⑤ 利用者様を駐車場へ誘導後、点呼をして責任者に最終報告で避難訓練終了です。
重度の知的障害や自閉症スペクトラム障害のある人たちは「強度行動障害」と
呼ばれる社会生活上で影響の大きい行動上の特徴があります。
利用者様の中には避難訓練の実施により、過度に反応し不穏になる特性の方もいます。
利用者様の避難誘導時は、こんな様子でした。
・昼寝をされている方
・テレビを見ている方
グループホームでは、日常生活・暮らしの場ですので様々です。
【避難訓練風景①】
【避難訓練風景②】
【訓練後の反省会】
① 利用者様同士の特性を踏まえて、避難待機中の並び方を考える必要があった。
② 利用者様の点呼は行えたが、職員の点呼が行えなかった。
③ 連絡を取り合うため、トランシーバーがあった方が良かったのでは、などの意見が出ました。
訓練中の誘導経路は適切であったか、視覚提示や声掛けは適切にしていたのかも考えなくてはいけません。
今回の避難訓練をおこなって分かったことや反省点を踏まえて、
災害時に活かしていこうと思います!
【避難訓練を終えて】
避難指示を出してから責任者へ最終報告するまでに、掛かった時間は5分弱でした。少しでも早く、利用者様を避難できるように誘導するのが重要であり職員の役割です。今回告知をしないで避難訓練を行ったのですが、スムーズに避難ができていたと感じました。実際、災害時は何がおこるか分かりませんが、防災意識と防災知識を高めて日頃の訓練を行うことで、災害時も行動ができるのではないかと思いました。
今後もグループホーム友では、年2回の避難訓練を実施いたします。
職員の防災に対する意識を高め、入居されている利用様の安心・安全を守っていけるように、防災対策に取り組んでいきます。