愛着障害とは?種類と対処方法の解説
みなさん、こんにちは。2024年も気がつくと7月も半ば。みなさんは、夏の準備はできていますか?
突然、暑くなり衣替えがまだまだ追いついていません。
あきる野市にある「グループホーム友」で世話人をしている高口です。
さて、今回は「愛着障害」についてお話ししたいと思います。
私たちはグループホームで利用者様がより良い環境で暮らし、ご自分の希望や目標に沿って生きていけるよう
日々、利用者様とコミュニケーションをとり、考えながら支援をしています。
しかし、「愛着障害」により周囲との関係をうまく築けない利用者様がお互いにケンカを繰り返したり
適切なサポートを受けられなかったりします。
支援者が愛着障害を理解し必要なサポートを提供できればトラブルの軽減につながると考えています。
そこで今回は「愛着障害」についての理解を深めたいと思います。
愛着障害とは何か?
幼少期に親や養育者との間で適切な愛着(情緒的な絆)が形成されなかった場合に生じる、
対人関係や感情の問題を指します。
子供が他人との信頼関係や安心感を感じる能力に影響を与え、大人になっても続くことがあります。
【反応性愛着障害(はんのうせいあいちゃくしょうがい)】
<幼少期に親から適切に愛情をもらえなかった場合など>
●特徴
・大人になっても他人との親しい関係性を築くのがむずかしい。
・感情を表現するのが苦手で他人からの愛情や関心に対して反応が薄い。
・自分の感情を理解することが難しく、他人に頼ることが苦手。
●対人関係
・人間関係が表面的で、深い信頼関係を築くことが難しい。
・パートナーや友人との関係で問題が起こりやすく、孤独感を感じることが多い。
・他人の感情やニーズを理解することが難しいため、共感が不足することがある。
【脱抑制型社会関係障害 (だつよくせいがたしゃかいかんけいしょうがい】
<こどもの頃にいろんな家を転々としたなど>
●特徴
・知らない人に対しても親しみやすく、境界が曖昧で適切な距離感を保てない。
・他人に対する信頼が過剰で、危険な状況に巻き込まれることがある。
・一貫性のない対人関係をもちやすく、安定した関係性を築くのが難しい。
●対人関係
・知り合ったばかりの人とすぐに親密になろうとするが、長続きしないことが多い。
・適切な距離感を保つのが難しく、人間関係がトラブルになりやすい。
・他人の意図や感情を誤解する
愛着障害の影響
●子供時代の影響
・学校や友達との関係がうまく築けない。
・学習や日常生活に影響を及ぼすことがある。
●大人になったときの影響
・職場やパートナーとの関係が安定せず、孤独感や不安感を感じることが多い。
愛着障害のサポート方法
1安定した環境の提供
・一貫性のあるルーティン:毎日のスケジュールをできるだけ一定に保つことで安心感を与えます。
・安全で予測可能な環境:安心して過ごせるよう環境を整備します。
2信頼関係の構築
・定期的なコミュニケーション:支援者が定期的に話しかけたり、時間を共にすることで信頼関係を築きます。
・共感的な対応:利用者様の感情やニーズに共感し、適切に対応することが重要。
3社会的スキルの向上
・ソーシャルスキルトレーニング:他人とのコミュニケーション方法を学ぶプログラムを提供。
・グループ活動:他利用者様との共同作業などを通して社会的なつながりを育みます。
4自己肯定感の向上
・成功体験を積む:小さな目標を設定し、それを達成することで自信をつけます。
・ポジティブなフィードバッグ:努力や成果に対して積極的に承認をしていくことで自己肯定感を高めます。
以上 愛着障害について簡単に解説しました。
私たちの支援には答えがないため、さまざまな障害特性を理解しながら
日々、利用者様の支援に取り組んでいます。
東京都あきる野市にある障がい者のグループホーム友では
随時、見学を受けつけておりますので
お気軽にご相談ください。お待ちしております。