重度の知的・自閉症のグループホームご利用者様、スケジュールを変更して睡眠が改善した!
こんにちは。
グループホーム友の世話人、岩崎です。
今年も、暑い夏になりました。
みなさん、体調を崩されていませんか?
わたしは、就寝時の冷房がちょっと気になります。
ずっと点けっぱなしにしていると、朝方寒くて目が覚めるし、
かと言って切りタイマーをセットしても、暑くて目が覚めます。
暑い夏は、良い睡眠を確保するのも気を使いますね。
さて、今回はスケジュールをリニューアルしたことで、睡眠状況が改善したケースを紹介します。
寝るのはいつも1時すぎ……
P様は、2才~5才児くらいの知的能力がある20代後半の男性です。
簡単な単語を理解したり、興味関心のあるヒーローものや食べものに関する会話はできます。
ただ、好きなことをずっとやりたがる傾向があり、毎日夜遅くまでテレビを観ています。
眠りに就くのは、いつも夜中の1時過ぎです。
当然、朝はなかなか起きられません。
P様は障害特性上、現状から未来を想像することが苦手です。
就寝時間が遅くなると、翌日の体調がどうなるのか想像できません。
毎朝、職員が何度も声かけして、ときには体をユサユサしながら、何とか起床してもらう日々が続いていました。
そんなある日、テレビが壊れて、観られなくなってしまいました。
本人は、大好きなテレビが観られないので、叫んだり物を投げたりして不穏になります。
本人にとっても、支援者にとっても、つらい状況です。
トラブルをチャンスにかえる♪
しかし、この状況を上手く利用しない手はありません。
新しいテレビを買う前に、スケジュールをリニューアルしました。
本人がやらなければならない行動の前に、テレビを回収します。
右のスケジュールは、実際P様に提示しているものです。
テレビに×が付いている部分がテレビを回収するときです。
もちろん、就寝前にもテレビを回収します。
P様は、新しいスケジュールにすんなり順応してくれました。
そのおかげで、現在は遅くとも10時半には就寝できるようになりました。
十分な睡眠時間と質の向上で穏やかな生活を
わたしたちも、ついつい深夜までスマホやパソコンを観つづけてしまうことがありますよね。
夜間、明るい光を長時間浴びつづけていると、布団に入ってもなかなか寝付けません。
幸いP様は、就寝時間が早まったことで、十分な睡眠時間が摂れるようになり、朝もスムーズに起床できるようになりました。
不穏になることも、減ったような気がします。
わたしたちも睡眠不足だと、心に余裕が無くなってイライラしやすくなりますよね。
健康を維持するためにも、日中しっかり活動するためにも、睡眠はとても大切です。
ぐっすり眠れる環境をととのえて、暑い夏を乗り切りましょう。
東京都あきる野市にある障がい者のグループホーム友では
随時、見学を受けつけておりますので
お気軽にご相談ください。お待ちしております。