「安心して話せる関係」を育む障がい者グループホームの面談

こんにちは、世話人の井上です。
秋も深まり、朝晩はぐっと冷え込む季節になりましたね🌰🍂
グループホーム友でも、利用者様が体調を崩さないように、いつも以上に健康管理に気を配っています。


早速ですが今回は、女性棟で行っている支援を少しご紹介します。
■ 女性棟では、定期的に面談を行っています

面談を行う一番の理由は、
利用者様の“今の状態”を確かめるためです。
体調、気分、人間関係、日中活動の様子……
生活は日々変わるものだからこそ、「最近どう過ごしているか」を確認することで、小さな困りごとにも早く気づくことができます。
そしてもうひとつ大切なのが、
利用者様との“信頼関係づくり(ラポール形成)”。
ラポールとは、心理学の用語で
「安心して話せる関係」のこと。
「ここなら話してもいい」と思っていただける時間を、日々の面談で少しずつ育てています。
■ 面談で大切にしていること
① 落ち着ける環境づくり
緊張しないよう、いつもの部屋や慣れた場所で話します。
声のトーンや照明も、できるだけ自然に。
② 相手のペースでゆっくり
沈黙があっても急かさず、利用者様が自分の言葉を選べる時間を大切にしています。
③ 気持ちを否定しない
まずは
「そう感じていたんですね」
と受け止めるところから。
そのうえで、一緒に対策を考えます。
④ 小さな約束を守る
約束の時間を守る、前回の話を覚えておく…
その積み重ねが「信頼」につながります。
⑤ 話したくない日は無理に聞かない
その日の気分や体調を尊重し、世間話だけで終える日があっても大丈夫。
“話す・話さない”を選べる安心感を大切にしています。
■ ラポールを大切にした支援で生まれる変化
丁寧な関わりを続けることで、
・困っていたことを自然と話してくれるようになった
・気持ちが整理しやすくなった
・新しいことに挑戦できた
・相談のハードルが下がり、早めに共有してくれるようになった
など、前向きな変化がたくさん見られるようになっています。
■ おわりに
ラポール形成は、特別な技術というより
「その人を大切に思う姿勢」そのもの です。
これからも利用者様が安心して過ごせるよう、丁寧なコミュニケーションを積み重ねながら支援を続けてまいります。
最後までお読みいただきありがとうございました。
寒い日が続きますので、どうぞ温かくしてお過ごしください。

