「防災・備蓄しています」あきる野市障がい者グループホーム友 ~女性利用者編~
梅雨の季節がやってきましたね。今年の雨量はどれほどでしょうか。
これまで雨の日は、あまり好きではなかったのですが、家庭菜園を始めてから恵の雨と思えるようになりました。
そんなわけで野菜の収穫を心待ちにしている障がい者グループホーム友の世話人の高口です。
さて、最近、地震や停電が多発していますね。停電が起きると家庭内ではオール電化やIH調理器などが使用できなかったりマンションによってはトイレの断水も起こります。
また、移動面では電車がストップし、道路では信号機もつきません。
生活に大きな影響が出てきます。
これから梅雨が終わり夏になればゲリラ豪雨などで水害。
夏が過ぎれば台風がやってきますね。
みなさんは毎年、くり返されるこういった災害に備えているでしょうか?
備蓄しています
じつは、あきる野市にあるグループホーム友の女性棟に居住されているM様は、防災に備えキャリーバッグを準備していました。
バッグの中には災害が起きた時を想定して様々な物が詰められており、備えていることをまったく知らなかった私は、驚きを通り越し感動を覚えました。
防災バッグを準備していることを知ったのは、ある日の面談で日用品の買い物について話し合いをした時です。
物価の上昇もあり、洗剤やトイレットペーパーなど値上がり。
普段から余計な物は購入せず、節約志向のM様が値上がりを理由に日用品の購入を躊躇していました。
そんなM様に今後も値上がりはあるかもしれないためトイレットペーパーを1パック分備蓄してみたらどうかと提案をしてみました。
すると、M様は「トイレットペーパーは値上がりする前に購入した」と笑顔で返答。
それどころか「ちゃんと備蓄してるし防災用品も備えているよ。見せてあげようか?」と私を居室内に案内してくれました。
防災時の避難バッグ
こちらがM様が準備していた防災用のキャリーバッグです。
災害時はこのキャリーバッグを引いて避難をすれば大丈夫と話してくれました。
さて、防災バッグの中身は?
- トイレットペーパー 2ロール
- フェイスタオル
- 軍手
- 災害用トイレセット
- 緊急用呼子笛
- 手回し式充電ラジオ(ライト兼用)
- さらし
- 歯磨きセット
- 応急セット
- レジャーシート
- 加熱式パック(水を入れると高温蒸気で食べ物などを温められる)
以上 11点がバッグの中に詰められていました。
この防災バッグの中身はセットで売っていたそうです。
いざという時のためにきちんと備えるのは、なかなかできないことですよね。
ホントすばらしい!です。
しかし、よ~く見るといちばん大切なアレが入ってないことに気づいちゃいました。
M様にこの防災バッグの中に足した方がいいものを考えていただきました。
そして次の移動支援の時にヘルパーさんと一緒にM様が購入してきた物がこちらです。↓
そうです。『お水』です。水がないと人間は3~5日間で命を落とすと言われていますよね。
水と睡眠が確保されれば2~3週間は生き延びられるとも言われています。
水がいちばん大切なものですよね。M様は、ご自分で何が必要か考えたそうです。
- お水
- 缶コーヒー
- チョコレート
- カロリーメイト
- 塩あめ
以上5点を追加で防災バッグの中に詰めました。
ローリングストック
M様は、食べ物や飲み物は賞味期限があって災害用バッグに入れられないと考えていたようです。
そのため、今回はM様に「ローリングストック」という考え方を説明し提案しました。
ローリングストックとは、食品を多めに買い置きして賞味期限が切れる前に食べてしまい、食べた分だけ買い足すという備蓄方法です。
このローリングストックの備蓄方法を活用すれば、ムダなく備えることができます。M様はこの方法を知って安心したようでした。
私は今回、M様から「防災」ということを改めて学び、考えさせられました。
支援者の私たちも利用者様からたくさんのことを教えてもらっているのだと感じた出来事でした。
みなさんも防災・備蓄について考えてみるきっかけになればうれしいです。
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