本人の強み×好きなこと×得意なこと

日々、気温差があり、毎日、何を着ていいか迷う季節ですね。

4月には衣替えをしてしまいアウターや厚手の衣類をサッサとしまい込んでしまったせいで寒くても半袖で過ごしているグループホーム友 世話人の高口です。

 

私は、いつも衣替えと同時に1年間、袖を通さなかった衣類や購入したけど、なんだか着る機会がなかったものを断捨離していきます。

クローゼットや衣装ケースにゆとりスペースができると心が軽くなっていきます。

ただ、整理整頓って面倒だし、動き出すまでに時間がかかったりしますよね。

 

みなさんは、いかがでしょうか?

 

さて、整理整頓といえば・・・お部屋の片付け、ゴミ捨てなど

グループホームは利用者様の生活の場。とっても大切な支援のひとつです。

 

 

今回は、東京都あきる野市にある障がい者グループホーム友に入居されている

女性利用者Aさんのお部屋の片付けについてのお話しです。

Aさんは、知的障がいの方で愛の手帳4度を所持しています。支援区分は3。

成育歴からすべてにおいて自分で決めてきた経験がなく

常に誰かに決めてもらいながら生きてきた方です。

 

段ボールの山

昨年の夏に入居された女性利用者Aさん。20代前半で特例子会社に勤務しています。

電車通勤で基本的には、仕事を休んだことはありません。そして、とってもオシャレさんです。

 

入居時の荷物は、引っ越し屋さんのトラックで居室まで運び込まれました。

居室内は段ボールの山となり、何日たっても、段ボールから衣類や日用品を出すことが出来ず、なかなか片付けることが出来ませんでした。

 

「お手伝いできることはありますか?」と声かけをしても「大丈夫です」と答えます。

訪室をくり返して、声かけやアドバイスをしていくと少しずつ整えはじめました。

必要なもの不要なもの

アセスメントを取りながら週に1回の面談時に毎回、訪室して1つの段ボールを選んで必要なもの不要なものをご自分で分けるよう伝えてみました。

しかし、1週間後に訪室しても必要なもの不要なものを分けることが出来ていませんでした。

そこで、段ボールを開けて1つずつ必要か不要かを本人に伺うとじっくり考えながらも分けることが出来ます。

 

Aさんになぜ自分で分けることができなかったのか聴いてみると、「ひとりでやったことがなかったから」とのことでした。

何が必要で何が不要なものかを決めるって確かに難しいですよね。おまけに経験したことがないならなおさらです。

Aさんは、これまで、掃除も片付けも洗濯もすべて誰かと一緒に行ってきたため、ひとりでは何かをすることが苦手だったようです。

ゴミ捨て

Aさんのお部屋は、少しずつ生活できるようになってきましたが、生活の場面で出てきたゴミ、空のペットボトル、空き缶、段ボールなどが増えてきました。

 

Aさんにゴミの分別方法を伝え、分からない時はゴミのカレンダーで調べるよう促しをしましたが、やっぱり声かけだけでは難しかったようでした。

 

そこで、課題分析シートを使用して「できること」「できそうなこと」「できないこと」のアセスメントを取り、どこでつまずくのかを調べました。

「できそうなこと」が多くモデリングが有効であることが判明。

 

そこで、散乱していたペットボトルから一緒に分別を行いました。

見守りとモデリングを実施すると2か月後には、方法を覚えることができました。

 

更に構造化支援を取り入れ分別できるゴミ箱を購入し、手順書をゴミ箱に貼るとそれを見ながらほぼお一人でペットボトルの分別をしてゴミ袋にためていくことができるようになりました。

 

回収日にゴミを出す

数ヶ月かけてペットボトル、空き缶、段ボールなどをご自分で分別したり、ゴミ袋にまとめることが、できるようになったAさんでしたが、ゴミは毎回、声かけをしないと決まった日に所定の場所に出すことができていません。

ゴミを出す日を忘れてしまうのです。

どうしたら、忘れずにゴミ出しができるのか考えました。

 

 

本人の強み×好きなこと×得意なこと

Aさんは、ルーティンに強く習慣化されれば、その行動を継続することができます。

そしてAさんの大好きなことはスマホを使用することです。SNSも使いこなし、スマホ操作は得意でした。

 

そこで、Aさんにゴミ出しを忘れないようにリマインダーをセットすることを提案してみました。

 

スマホのアプリを利用すればリマインダーセットができると考え、さっそく本人に話してみると、すぐにリマインダーセットの方法を覚えることができました。

 

そして、リマインダーセットをすることでゴミ出しは忘れることなくできるようになりました。

 

 

 

まだ、始めたばかりの支援方法で定着はしていませんが、

Aさんの「好きなこと」「得意なこと」であるスマホを活用することで、今後もゴミ出しをお一人でできるように

継続的な支援を行っていけたらと考えています。

 

 

今もAさんのペースでゆっくりと部屋の片付けを行っています。もうすぐ入居されて1年が経とうとしていますが

スモールステップ スモールゴールで着実にできることが増えていってます。

 

 

なお、

グループホーム友では、随時、見学や体験泊などを受付けておりますのでお気軽にお問合せ下さい。

ご連絡お待ちしております。

 

障がい者グループホーム 友

東京都あきる野市秋留5-2-14

042-532-2740

 

 

 

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