ダウン症の利用者様 衣替えに挑戦! 生活編
こんにちは!世話人 関口です。
冬に近づき、冬物の衣類を着る機会が増えてきましたね。
皆様は衣替え終わりましたか?
さて避難訓練のブログに続き、
重度知的障碍者グループホームで行う衣替えについてです。
ある20代ダウン症、男性の利用者様についてご紹介します。
例年の行動、服を誰にも奪われたくない!-----------
ある利用者様は春夏秋冬衣替えシーズンになると、
新しい衣類を着替えることに強い抵抗があります。
職員)新しい衣類を渡す。
利用者様)まだ!
職員)着ている衣服を脱ぐよう促す。
利用者様)強い抵抗、顔を赤くして衣類を取り返そうと必死。。
絵カードや写真を見てもらうが、理解されない場面も多くみられます。
一セットの衣服に強いこだわりがあり、このようなやり取りが例年見られていました。
着替えの幅を広げよう、将来の為にーーーーーーーーーーーーーー
【時期に合った衣類を着てもらいたい職員VSこだわりの衣類を着たい利用者様】
職員と利用者様のこんくらべの戦いが始まりました。
職員が今回用意したものは視覚的情報を絞ることができるパーテーション、あとは負けない根気です!
職員)着替えましょう!
利用者様)やだ!
職員)パーテーションで衣装ケース、テレビを隠す。職員のみに意識が向く状態。
利用者様)職員を見ている。
職員)着替えを促し、衣服を脱いでもらう。
利用者様)衣服を脱ぎ、新しい衣服に着替える。
衣替えに成功し喜んでいると…?ーーーーーーーーーーーーーーーー
職員はこの戦いに勝利したと安心し切っていたところ、ある問題が、、、、
利用者様)トイレで脱ぐ。
職員)脱いでる!! すかさず衣類を着るよう促す。
利用者様)着る。
1人の状況になると脱いでしまうので、その後は1人の環境を作らないように見守りました。
次の日の朝も同じように継続して行います。
衣類の幅が広がり、毎日違う服を着れるようになる。------------
毎日根気との勝負。
継続して行ったところ、今では毎日違う衣服を着ることができています。
障碍特性に合った支援、継続、支援側の根気が今回の成功に繋がったと思います。
『できる部分』『できそうな部分』に注目しできる部分の幅が広がるよう、
今後も支援を続けていきたいと思います。
ブログを読んで頂きありがとうございました。
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